応用情報技術者試験の概要と対策
試験当日の流れと事前準備のポイント
応用情報技術者試験は、午前・午後の2部構成で実施され、長時間にわたるため、当日の流れを事前に理解し、万全の準備をしておくことがとても大切です。
「どのくらい前に会場に到着すべきか」「持ち物は何が必要か」「昼休憩はどう過ごすか」など、細かな点まで把握しておくことで、当日の緊張やトラブルを避けることができます。
このページでは、試験当日のタイムスケジュールや必要な持ち物、服装の注意点、試験中の心構えまで、スムーズに受験を迎えるための実践的な情報をまとめています。
特に初めて受験する方は、試験そのものだけでなく「試験の1日をどう過ごすか」も合否に関わる重要な要素です。事前に確認し、万全の準備で試験当日を迎えましょう。
試験当日のタイムスケジュール

応用情報技術者試験は、午前と午後に分かれた2部制で実施され、1日かけて行われます。
集合時間や試験開始時刻、休憩時間の過ごし方など、あらかじめ流れを把握しておくと、当日の不安やミスを減らすことができます。
時間帯 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
8:45~9:15 | 集合・受付 | 余裕を持って会場へ。受験票と本人確認書類を準備。 |
9:30~12:00 | 午前試験(多岐選択式) | 知識問題中心。 |
12:00~13:00 | 昼休憩 | 昼食は持参がおすすめ。午後に備えてリラックス。 |
13:00~15:30 | 午後試験(記述式) | 選択問題形式。記述力と読解力が問われる。 |
15:30~ | 退室・終了 | 試験官の指示に従って順次退室。問題冊子は持ち帰り可能。 |
試験は長丁場となるため、前日の睡眠・食事・持ち物確認が非常に重要です。
集中力を保ち、午後まで落ち着いて試験に臨めるよう、時間配分にも気を配りましょう。
持ち物チェックリスト

応用情報技術者試験を安心して受験するためには、当日の持ち物を前日までにしっかり準備しておくことが重要です。
試験会場でのトラブルを避けるためにも、以下のチェックリストを参考に、必要なものを漏れなく確認しましょう。
- 受験票:印刷済みのもの。写真貼付が必要な場合もあるため注意。
- 筆記用具:HB以上の鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム。ボールペン不可。
- 時計:スマートフォンや電子機器以外のアナログ腕時計がおすすめ。
- 昼食・飲み物:試験会場の近くに飲食店がない場合も想定して持参。
- 防寒・防暑グッズ:会場の空調に備えて、羽織れる上着やカイロなど。
- マスク・ハンカチ:感染症対策や試験中の衛生管理に備える。
- ティッシュ・目薬・予備の文具:あると安心な補助アイテム。
特に受験票と本人確認書類は忘れると受験できないため、前日の夜に必ず確認を行いましょう。
不安がある方は、当日朝の最終チェック用に紙のリストやスマホメモにまとめておくのもおすすめです。
服装・会場での注意点

試験本番では、学習の成果を十分に発揮するために、快適な服装と落ち着いた環境への適応が重要になります。
会場の設備やルールは試験センターによって異なる場合があるため、事前の注意点をしっかり押さえておきましょう。
- 服装は「体温調整しやすく、リラックスできるもの」がおすすめ。
空調が効きすぎて寒い・暑いと感じる場合もあるため、脱ぎ着できる上着や薄手のインナーを持参すると安心です。 - 会場の設備は事前に確認。
トイレの場所や、教室の配置、休憩所の有無などを到着後すぐに把握しましょう。
試験前の焦りを防ぐことにもつながります。 - 試験中のルールは厳格。
・スマートフォンやウェアラブル端末、電子機器の使用は禁止(電源OFF)
・試験官の指示には必ず従う
・周囲に迷惑をかける行為(音・におい・咳など)は避ける
→ トラブルを未然に防ぐための配慮とマナーが求められます。
試験の緊張を和らげるためにも、「安心できる服装」と「ルールの理解」が大切です。
万全の準備を整えて、自信を持って当日を迎えましょう。
当日に気をつけたいこと(心得)

試験当日は、緊張や予想外の出来事で本来の実力を発揮できなくなることもあります。
ここでは、落ち着いて実力を出し切るための「当日の心がけ」をご紹介します。
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直前に詰め込みすぎない
直前まで参考書を読み続けると焦りにつながりやすく、かえって不安を助長します。
確認する場合は、覚えた内容の最終チェックや、自信のあるテーマの確認程度に留めましょう。 -
午前と午後のメリハリを意識する
試験は1日がかりです。午前の疲れを午後に持ち越さないよう、昼休みに軽く体を動かす・ストレッチをするなど、集中力のリセットが効果的です。 -
焦らず、問題全体を見渡す
試験開始直後は、まず設問の構成や分量を把握して、時間配分のイメージを持つことが大切です。
午後試験では選択する問題を慎重に見極めてから解答に取りかかりましょう。 -
忘れ物は前日夜にチェック
当日の朝は慌てやすいため、受験票・本人確認書類・筆記用具などの持ち物は前日中に準備し、鞄に入れておくことをおすすめします。
「落ち着いて、いつも通り」を意識することで、普段の学習成果を十分に発揮できます。
試験そのものに加えて、体調・心構え・行動面の準備も合格への大切な一歩です。
試験終了後の過ごし方

応用情報技術者試験の長丁場を終えたあとは、まずは自分自身をねぎらいましょう。
そのうえで、次のステップに備えるための行動を少しずつ整理しておくと、合格発表までの期間を有意義に過ごすことができます。
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問題冊子の持ち帰り(可能な場合)
多くの会場では、午後問題を含む問題冊子を持ち帰ることが可能です。
自己採点や復習、来期以降の対策資料として有効活用できます。 -
公式解答の確認
試験実施から数日以内に、IPA公式サイトで午前・午後の解答例が公開されます。
午前は自己採点がしやすく、60点前後のボーダーラインを基準に合格可能性を予測できます。 -
午後試験の自己評価
午後問題は記述式であるため、正確な採点はできませんが、設問の意図を把握して答えられたかを振り返ることが重要です。 -
合格発表までの流れを把握
合格発表はおおむね試験日から約2か月後に行われます。
公式サイトまたはマイページでの確認が可能です。
試験が終わっても「試験勉強が無駄になることはありません」。
万一不合格であっても、今回の経験が次回以降に確実につながる貴重な財産になります。
今後に向けて気持ちを切り替えていきましょう。