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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問79 解説付き過去問

問題

不正競争防止法の不正競争行為に該当するものはどれか。

正解

解説

不正競争防止法は、公正な競争を守り、他人の営業上の利益を不当に害する行為を禁止する法律である。商品やサービスの表示や営業秘密、ドメイン名の不正使用など、幅広い範囲が保護対象となっている。

  • 不正競争防止法における不正競争行為
    不正競争行為には、以下のようなものが含まれる。
    - 他人の商品等表示(名称・商標・包装など)と同一または類似のものを使用し、混同を生じさせる行為
    - 他人の著名な商品等表示の不正使用
    - ドメイン名のなりすまし取得や、他人の信用を利用する目的での使用
    - 営業秘密の不正取得・使用・開示など

  • 設問における該当行為
    商標登録されていない場合でも、商品名に一定の知名度があるとき、その名称を用いてドメインを取得し、コピー商品を販売する行為は「商品等表示冒用行為」または「周知表示混同惹起行為」に該当する。
    これは、消費者に誤認を与え、本来の事業者の信用に便乗する行為であり、不正競争防止法の規制対象である。

  • 他の選択肢が不正競争とならない理由
    - 競合関係がなく、意図的でないドメイン取得は不正競争に該当しない。
    - 特定地域でしか知られていない名称は「周知性」がないとされ、不正競争と認定されにくい。
    - 類似していても、自社の正当な目的に基づいた使用であれば不正とはいえない場合がある。

このように、他人の周知な商品名を無断で使用してドメインを取得し、模倣品を販売する行為は、不正競争防止法における不正競争行為に該当する。