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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問78 解説付き過去問

問題

特許法による保護の対象となるものはどれか。

正解

解説

特許法は、発明を保護するための法律であり、その対象は「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」とされている。これは産業の発達を促進することを目的としている。

  • 特許法で保護される「発明」とは
    発明とは、自然法則を利用した技術的思想の創作であり、かつ高度なものを指す。
    ここで「自然法則の利用」とは、人間の行為や単なる思いつき、計算手順など自然法則と無関係なものは除外されることを意味する。

  • 保護対象の具体例
    - 新しい機械の構造や動作原理
    - ソフトウェアに関する処理方法(自然法則を利用していれば可)
    - 化学物質の製造方法や医薬品の構造

    これらは「技術的思想」であり、再現可能で産業上利用可能なものとして保護対象となる。

  • 他の知的財産との違い
    - 思想や感情を創作的に表現したものは著作権法の保護対象であり、文学や音楽、美術作品などが該当する。
    - 物品の形状や模様、色彩など視覚を通じて美感を起こさせるものは意匠法の対象である。
    - 文字や図形、記号などを用いて商品やサービスを識別する標章は商標法の保護対象となる。
このように、特許法は自然法則を利用した高度な技術的思想の創作である「発明」を保護対象とし、これにより技術革新と産業の健全な発展を支える役割を果たしている。