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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問61 解説付き過去問

問題

エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。

正解

解説

エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体の業務と情報システムを統一的に構造化し、効率的なIT活用を図るための枠組みです。
このEAの構成要素として、いくつかの参照モデルが定義されています。その中の一つが、BRM(Business Reference Model)です。

BRMは「業務参照モデル」とも呼ばれ、エンタープライズアーキテクチャの中で最も業務に近い階層に位置するモデルです。業務の全体像を把握するために、政府機関や企業が行う業務を分類・体系化し、それに対応するシステム構成や業務プロセスを整理・モデル化します。

BRMの主な目的は以下のとおりです。
  • 業務の標準化と共通化
    重複業務の排除や、同種業務に対する共通基盤の導入によって、効率化を図ることができます。

  • 業務とシステムの対応関係の明確化
    業務ごとに必要なシステムや機能が整理され、業務改革やシステム統合を行いやすくなります。

  • システムの最適化
    業務全体に対してシステム投資の重複や無駄を減らし、全体最適を図る基盤となります。

このように、BRMは業務の構造や機能を明確に捉えるためのモデルであり、業務体系やシステム体系を業務分類に基づいて整理したものです。