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応用情報技術者試験 令和6年春 午前問55 解説付き過去問

問題

SaaS(Software as a Service)による新規サービスを提供するに当たって、顧客への課金方式を検討している。 課金方式①~④のうち、想定利用状況に基づいて最も高い利益が得られる課金方式を採用したときの、年間利益は何万円か。 ここで、新規サービスの課金は月ごとに行い、各月の想定利用状況は同じとする。 また、新規サービスの運用に掛かる費用は1,050万円/年とする。

〔課金方式〕
  1. 月間のサービス利用時間による従量課金 4,000円/時間
  2. 月間のトランザクション件数による従量課金 700円/件
  3. 月末時点のディスク割当て量による従量課金 300円/GB
  4. 月末時点の利用者ID数による従量課金 1,600円/ID
〔想定利用状況〕
  • サービス利用時間 250時間/月
  • トランザクション件数 1,500件/月
  • 月末時点のディスク割当て量 3,300GB
  • 月末時点の利用者ID数 650ID

正解

解説

この問題は、4種類の課金方式の中から、年間利益が最大となるものを選ぶ問題である。各課金方式で得られる収入を求め、それから年間運用費を差し引くことで年間利益を算出する。

まず、各課金方式における1か月あたりの収入を求め、12倍して年間収入を算出する。

  • ① サービス利用時間(4,000円/時間)
    月間:4,000円 × 250時間 = 1,000,000円
    年間:1,000,000円 × 12か月 = 12,000,000円

  • ② トランザクション件数(700円/件)
    月間:700円 × 1,500件 = 1,050,000円
    年間:1,050,000円 × 12か月 = 12,600,000円

  • ③ ディスク割当て量(300円/GB)
    月間:300円 × 3,300GB = 990,000円
    年間:990,000円 × 12か月 = 11,880,000円

  • ④ 利用者ID数(1,600円/ID)
    月間:1,600円 × 650ID = 1,040,000円
    年間:1,040,000円 × 12か月 = 12,480,000円

次に、それぞれの年間収入から年間運用費1,050万円を差し引いて、年間利益を計算する。

  • ① 年間利益:12,000,000円 - 10,500,000円 = 1,500,000円(150万円)

  • ② 年間利益:12,600,000円 - 10,500,000円 = 2,100,000円(210万円)

  • ③ 年間利益:11,880,000円 - 10,500,000円 = 1,380,000円(138万円)

  • ④ 年間利益:12,480,000円 - 10,500,000円 = 1,980,000円(198万円)

上記の計算から、最も利益が高いのは② トランザクション件数による課金で、年間利益は210万円である。

したがって、正解は210万円となる。