応用情報技術者試験 令和6年春 午前問50 解説付き過去問
問題
ドキュメンテーションジェネレーターの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
ドキュメンテーションジェネレーターとは、ソフトウェア開発において、ソースコード中に記述されたコメントや注釈をもとに、自動的にドキュメント(仕様書、APIリファレンスなど)を生成するツールである。プログラムの保守性や再利用性を高めるために有効であり、大規模開発やチーム開発において広く利用されている。
- ドキュメンテーションジェネレーターの仕組み
開発者がソースコード内に、あらかじめ定められた形式(タグや記号)でコメントを書いておくことで、それを解析し、読みやすい形式(HTMLやPDFなど)のドキュメントを自動で生成する。
たとえば、Java言語ではJavadoc、PythonではSphinx、C++ではDoxygenなどのツールが代表例である。 - 主なメリット
- ドキュメントとソースコードを常に同期させることができ、内容のズレを防止できる。
- 開発者が意識的にコメントを書くことで、コードの可読性や品質向上にもつながる。
- 自動生成されるため、手作業でのドキュメント作成の手間が省ける。 - 他の選択肢との違い
- HTMLやCSSなどのリソースを描画・表示するのは、Webブラウザやレンダリングエンジンの役割である。
- テンプレートとデータを組み合わせてWebページを生成するのは、テンプレートエンジン(例:Jinja、Thymeleaf)に該当する。
- マークアップ付きのテキストを読み取り、組版処理を行うのは、ドキュメントプロセッサ(例:LaTeX)に分類される。