応用情報技術者試験 令和6年春 午前問49 解説付き過去問
問題
JIS X 33002:2017(プロセスアセスメント実施に対する要求事項)の説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
JIS X 33002:2017は、ソフトウェアやシステムの開発・運用において用いられるプロセスの成熟度や有効性を評価(アセスメント)するための国際規格(ISO/IEC 33002)に対応した日本工業規格である。
この規格では、プロセスアセスメントを正しく、公平に、かつ再現性をもって実施するために必要な要求事項を定めており、主にアセスメントの方法や実施体制、評価基準などを規定している。
この規格では、プロセスアセスメントを正しく、公平に、かつ再現性をもって実施するために必要な要求事項を定めており、主にアセスメントの方法や実施体制、評価基準などを規定している。
- プロセスアセスメントの目的
プロセスアセスメントは、組織内のソフトウェア開発やITサービス提供などのプロセスが、どの程度成熟しているか、またはどの程度有効に機能しているかを客観的に診断する活動である。
この診断結果は、プロセス改善活動や外部監査、認証取得などに活用される。 - JIS X 33002:2017の特徴
- アセスメントの計画、準備、実施、結果の報告までの一連の手順について明確に定義している。
- アセスメントに携わる人員の役割や責任、評価基準、証拠収集方法などが詳細に規定されている。
- 公正性と一貫性を確保するため、文書化されたプロセスと明確な手順に基づいて実施される必要がある。 - 他の選択肢との違い
- 継続的改善に関する規格は、JIS Q 9001(ISO 9001)などの品質マネジメントシステムに関する規格に該当する。
- プロジェクトマネジメントに関する包括的なガイドラインは、PMBOKなどが対象となる。
- ソフトウェアライフサイクルの共通枠組みに関する規格は、JIS X 63001(ISO/IEC 12207)に該当する。