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応用情報技術者試験 令和6年春 午前問47 解説付き過去問

問題

ソフトウェア信頼度成長モデルの一つであって、テスト工程においてバグが収束したと判定する根拠の一つとして使用するゴンペルツ曲線はどれか。

正解

解説

ゴンペルツ曲線は、ソフトウェアの信頼性成長モデルの一つとして、テスト中に発見されるバグの累積数が時間の経過とともに次第に収束していく様子を表現するために使用される。

  • ゴンペルツ曲線の特徴
    ゴンペルツ曲線は、最初の段階では多くのバグが発見され、テストの進行とともに新たなバグの発見頻度が徐々に減少し、最終的にはほとんどバグが発見されなくなるという現象をモデル化した曲線である。
    形状としては、緩やかな立ち上がりの後に急激に上昇し、その後再び緩やかになるS字型の曲線を描く。

  • テストの収束判断における役割
    ゴンペルツ曲線は、バグの累積検出数を時間の関数として表現し、テストの完了時期や残存バグ数の推定、ソフトウェアの信頼性評価の基準として活用される。
    グラフの傾きが小さくなり、検出バグ数が一定に近づいてくると、バグが収束しつつあると判断される。

  • 他の曲線との違い
    - ロジスティック曲線もS字型であるが、ゴンペルツ曲線よりも初期の立ち上がりが急で、後半の増加が緩やかである。
    - 指数関数や直線的なモデルでは、現実のソフトウェアテストにおけるバグ検出の傾向をうまく捉えられない場合がある。

このように、ゴンペルツ曲線は、ソフトウェアテストの過程におけるバグの発見傾向をモデル化することで、テスト完了の判断や品質評価に役立つ信頼度成長モデルの一つである。