応用情報技術者試験 令和6年春 午前問33 解説付き過去問
問題
ビット誤り率が0.0001%の回線を使って、1,500バイトのパケットを10,000個送信するとき、誤りが含まれるパケットの個数の期待値はおよそ幾らか。
正解
解説
ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)が与えられているとき、パケットに誤りが含まれる確率を求めるには、パケット内のビット数とビット誤り率を用いて計算を行う。
この問題では、以下の条件が与えられている。
- ビット誤り率:0.0001% = 0.000001(=10-6)
- 1パケットあたりのサイズ:1,500バイト = 1,500 × 8 = 12,000ビット
- パケット数:10,000個
まず、1パケットあたりに誤りが1ビット以上含まれる確率を求める。誤りが1ビットも含まれない確率は以下のとおり。
1ビットも誤りがない確率:
(1 − ビット誤り率)パケットあたりのビット数
= (1 − 10−6)12000
この値は指数が大きいため、近似計算を用いて以下のように求める。
(1 − x)n ≒ e−nx(xが非常に小さいときの近似)
e−12000×10−6 = e−0.012 ≒ 0.988
したがって、1パケットに誤りが含まれる確率は
1 − 0.988 = 0.012(≒1.2%)
このとき、10,000個のパケットのうち、誤りが含まれるパケットの個数の期待値は、
10,000 × 0.012 = 120個 となる。
よって、正解は120である。
この問題では、以下の条件が与えられている。
- ビット誤り率:0.0001% = 0.000001(=10-6)
- 1パケットあたりのサイズ:1,500バイト = 1,500 × 8 = 12,000ビット
- パケット数:10,000個
まず、1パケットあたりに誤りが1ビット以上含まれる確率を求める。誤りが1ビットも含まれない確率は以下のとおり。
1ビットも誤りがない確率:
(1 − ビット誤り率)パケットあたりのビット数
= (1 − 10−6)12000
この値は指数が大きいため、近似計算を用いて以下のように求める。
(1 − x)n ≒ e−nx(xが非常に小さいときの近似)
e−12000×10−6 = e−0.012 ≒ 0.988
したがって、1パケットに誤りが含まれる確率は
1 − 0.988 = 0.012(≒1.2%)
このとき、10,000個のパケットのうち、誤りが含まれるパケットの個数の期待値は、
10,000 × 0.012 = 120個 となる。
よって、正解は120である。