応用情報技術者試験 令和6年春 午前問32 解説付き過去問
問題
ルータを冗長化するために用いられるプロトコルはどれか。
正解
解説
ルータを冗長化するために用いられるプロトコルとして適切なのはVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)である。
VRRPは、ネットワーク上に複数のルータを配置しておき、そのうちの一台を仮想ルータ(デフォルトゲートウェイ)としてクライアントに見せかけることで、冗長構成を実現するプロトコルである。
VRRPは、ネットワーク上に複数のルータを配置しておき、そのうちの一台を仮想ルータ(デフォルトゲートウェイ)としてクライアントに見せかけることで、冗長構成を実現するプロトコルである。
- VRRPの動作の仕組み
- 仮想IPアドレスと仮想MACアドレスを共有する複数のルータの中から、優先順位に基づいてマスタルータ(実際にパケットを転送するルータ)が選ばれる。
- マスタルータが障害で停止した場合は、バックアップルータが自動的にマスタルータの役割を引き継ぎ、通信を継続させる。
- クライアント側ではデフォルトゲートウェイの設定を変更する必要がなく、ネットワークの可用性と継続性を高めることができる。 - 他のプロトコルとの違い
- PPP(Point-to-Point Protocol)は、2点間の通信(例:ダイヤルアップやWAN接続)で用いられる通信プロトコル。冗長化機能は持たない。
- RARP(Reverse Address Resolution Protocol)は、MACアドレスからIPアドレスを取得するためのプロトコルで、既にIPv4ではあまり使用されていない。
- SNMP(Simple Network Management Protocol)は、ネットワーク機器の監視や制御を行うためのプロトコルであり、冗長化には直接関係しない。