応用情報技術者試験 令和5年春 午前問69 解説付き過去問
問題
新規ビジネスを立ち上げる際に実施するフィージビリティスタディはどれか。
正解
解説
フィージビリティスタディ(Feasibility Study)は、新しい事業やプロジェクトを開始する前に、その実現可能性を事前に評価するための調査・分析活動である。これにより、リスクや課題を明らかにし、投資判断の材料として活用される。
- フィージビリティスタディの目的
事業を開始する前に、計画が技術的・経済的・運用的に実行可能かどうかを明確にすることが目的である。事業を進めた結果、大きな損失が生じる可能性がある場合には、その段階で中止や修正が検討される。 - 評価項目の例
フィージビリティスタディでは、次のような点が評価される。
- 技術的実現性:必要な技術が利用可能であり、目標を達成できるか
- 経済的採算性:事業によって期待される利益が、必要なコストを上回るか
- 運用上の妥当性:運用体制や人材、組織体制が事業に対応できるか - ビジネス実行前に行うべき活動
新規ビジネスの採算性や実行可能性の調査・分析・評価は、フィージビリティスタディの中心的な活動である。単に実行に向けた準備(投資、教育訓練、アイディア募集など)を行う前に、その事業を実施する価値や可能性を事前に確認する必要がある。 - 他の行動との違い
- IT投資を行うことは、既に事業の実行が決定された後のステップである。
- アイディアの社内公募は、事業の立案段階で行う発想のための活動であり、実現可能性の評価とは異なる。
- 要員の教育訓練も、実施段階における準備行為であり、フィージビリティスタディの目的とは異なる。