応用情報技術者試験 令和5年春 午前問65 解説付き過去問
問題
情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明はどれか。
正解
解説
この問題は、情報システムの調達における「RFI(Request For Information)」の役割について問うものです。
- RFIの概要
RFIは「情報提供依頼書」と訳され、調達者が供給者候補に対して、製品・サービスの提供能力や技術、実績などの情報を提供してもらうために使用される文書です。
この段階では、調達の仕様や条件がまだ具体化していないことが多く、まずは市場調査の目的で広く情報を収集する段階となります。 - RFIの目的
RFIの主な目的は、調達の方針や要件を明確にするための事前情報を収集することです。
複数の供給者候補から情報を得ることで、技術的な選択肢、提供可能なサービス、見積りの相場などを把握し、今後のRFP(提案依頼書)や契約交渉に向けた準備を整えることができます。 - 他の調達文書との違い
RFP(Request For Proposal)は、RFIで収集した情報を踏まえて、調達内容や条件を具体的に示し、供給者に対して提案を求める文書です。
また、契約交渉段階では、契約締結や変更要請に関する文書が用いられるため、RFIとは目的や内容が異なります。
したがって、RFIは「調達者から供給者候補に対して、システム化の目的や業務内容などを示し、必要な情報の提供を依頼すること」を指します。