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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和5年春 午前問66 解説付き過去問

問題

組込み機器の開発を行うために、ベンダーに見積りを依頼する際に必要なものとして、適切なものはどれか。 ここで、システム開発の手順は共通フレーム2013に沿うものとする。

正解

解説

この問題は、組込み機器の開発においてベンダーに見積りを依頼する際に必要となる文書として、何が適切かを問うものです。

  1. 見積りに必要な情報
    ベンダーに見積りを依頼するためには、対象となるシステムが「何を実現すべきか」という内容が明確に定義されている必要があります。
    そのため、開発の初期段階に作成される「要件定義書」が不可欠です。
    この文書には、システムが満たすべき機能要件や非機能要件、対象範囲、制約事項などが記載されており、ベンダーはこれを基に必要な作業量や技術、コストを見積もります。

  2. 共通フレーム2013における位置づけ
    共通フレーム2013では、要件定義は「ソフトウェア要件定義プロセス」に位置づけられており、開発の初期段階で実施される重要な工程です。
    この段階で明確にされた要件は、後の見積りや設計、実装の基礎となります。

  3. 他の文書との違い
    納品書は物品や成果物を納品した際に発行される書類であり、見積り段階では不要です。
    評価仕様書は開発したシステムが要件を満たしているかを確認するための文書で、後工程で使用されます。
    見積書はベンダーが作成するものであり、依頼に際して提供する文書ではありません。

したがって、ベンダーに見積りを依頼する際に必要な文書は「要件定義書」です。