応用情報技術者試験 令和5年春 午前問59 解説付き過去問
問題
システム監査基準(平成30年)における監査手続の実施に際して利用する技法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、システム監査基準(平成30年)において定義されている監査技法の内容を理解しているかを問うものです。
- インタビュー法
システム監査におけるインタビュー法とは、システム監査人が監査対象となる業務やシステムに関与している関係者に対して、直接口頭で質問し、必要な情報や見解を得る技法です。
関係者の実務に基づく知見や判断を確認できるため、監査手続において広く用いられています。 - 現地調査法
現地調査法は、システム監査人が実際に監査対象部門の現地に赴いて、業務の流れや操作手順、設備の稼働状況などを観察・確認する技法です。
ただし、業務時間外に限るという制限はなく、通常は業務時間中に実施して、業務の実態を把握します。 - コンピュータ支援監査技法(CAAT)
CAATは、汎用ソフトウェアや特定目的用ツールなどを用いて、システム監査の証拠を効率的に収集・分析する技法です。
特定の専用ソフトウェアだけを使う必要はなく、ExcelやSQL、スクリプトなども含めて幅広く使用されます。 - チェックリスト法
チェックリスト法は、システム監査人が予め作成したチェックリストに基づいて、監査対象に対する確認事項を点検・評価する技法です。
監査対象部門自身がリストを作成し、それを監査人が点検するというものではありません。
したがって、システム監査人が関係者に直接口頭で問い合わせて情報を得る「インタビュー法」に関する記述が適切です。