応用情報技術者試験 令和5年春 午前問34 解説付き過去問
問題
IPネットワークのプロトコルのうち、OSI基本参照モデルのトランスポート層に位置するものはどれか。
正解
解説
この問題は、IPネットワークで使用されるプロトコルがOSI基本参照モデルのどの層に分類されるかを理解しているかが問われています。
- OSI基本参照モデルの概要
OSI基本参照モデルは、通信機能を7つの階層に分けて定義したモデルです。各層にはそれぞれ異なる役割が割り当てられており、上位層はアプリケーションに近く、下位層は物理的な通信に近い処理を行います。
トランスポート層は、通信するホスト間で信頼性のあるデータ転送を提供する役割を担います。 - UDPの位置付け
UDP(User Datagram Protocol)は、トランスポート層に属するプロトコルで、データの信頼性や順序の保証を行わず、軽量かつ高速な通信を実現します。
用途としては、リアルタイム性が重要な音声通話や動画配信、DNSなどで用いられます。 - 他の選択肢との比較
- HTTPはアプリケーション層のプロトコルで、WebブラウザとWebサーバ間の通信に使用されます。
- ICMPはインターネット層に属し、ネットワークの到達性確認などを目的とする制御用プロトコルです。
- SMTPもアプリケーション層に属し、電子メールの送信に用いられます。
- HTTPはアプリケーション層のプロトコルで、WebブラウザとWebサーバ間の通信に使用されます。
したがって、OSI基本参照モデルのトランスポート層に位置するプロトコルはUDPです。