応用情報技術者試験 令和5年春 午前問35 解説付き過去問
問題
モバイル通信サービスにおいて、移動中のモバイル端末が通信相手との接続を維持したまま、ある基地局経由から別の基地局経由の通信へ切り替えることを何と呼ぶか。
正解
解説
この問題は、モバイル通信において通信を継続しながら基地局を切り替える仕組みに関する知識を問うものです。
- ハンドオーバーの仕組み
ハンドオーバーとは、移動中のモバイル端末が通信相手との接続を維持したまま、現在接続している基地局から別の基地局へ通信経路を切り替える技術です。
例えば、スマートフォンで通話中や動画視聴中に高速移動していても、通信が途切れないようにするために利用されます。 - ハンドオーバーの種類
ハンドオーバーには主に以下の2つの方式があります。
- ハードハンドオーバー:現在の基地局との接続を切断してから、新しい基地局と接続する方式。
- ソフトハンドオーバー:新旧両方の基地局と同時に接続しながら切り替える方式(CDMA方式などで使用)。
- ハードハンドオーバー:現在の基地局との接続を切断してから、新しい基地局と接続する方式。
- 他の用語との違い
- テザリングは、スマートフォンなどの端末を介して他の端末にインターネット接続を共有する機能です。
- フォールバックは、高速な通信が使えない場合に低速な通信方式に自動的に切り替える仕組みです。
- ローミングは、自国以外のネットワークや契約外のネットワークで通信を継続できる仕組みです(例:海外での通信)。
- テザリングは、スマートフォンなどの端末を介して他の端末にインターネット接続を共有する機能です。
したがって、通信を維持したまま基地局を切り替える技術は「ハンドオーバー」となります。