応用情報技術者試験 令和5年春 午前問33 解説付き過去問
問題
1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき、イーサネットフレームに含まれる宛先情報の、送出順序はどれか。
正解
解説
この問題は、TCPパケットをイーサネットに送出する際の各プロトコル階層におけるカプセル化と、送出時の宛先情報の順序に関する理解が問われています。
- カプセル化の順序
TCP/IP通信では、アプリケーション層から順に下位の層へとデータが渡され、それぞれの層でヘッダ情報が付加されていきます。この過程をカプセル化と呼びます。
送信元でのカプセル化の流れは以下の通りです:
アプリケーション層 → トランスポート層(TCP) → インターネット層(IP) → ネットワークインタフェース層(イーサネット) - それぞれの層で扱う宛先情報
- トランスポート層(TCP)では、送信先のポート番号を扱います。
- インターネット層(IP)では、送信先のIPアドレスを扱います。
- ネットワークインタフェース層(イーサネット)では、送信先のMACアドレスを扱います。
- トランスポート層(TCP)では、送信先のポート番号を扱います。
- 送出される宛先情報の順序
物理的に送出される順序は以下の通りです:
宛先MACアドレス → 宛先IPアドレス → 宛先ポート番号
したがって、宛先情報の送出順序として正しいのは、「宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号」です。