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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和5年春 午前問33 解説付き過去問

問題

1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき、イーサネットフレームに含まれる宛先情報の、送出順序はどれか。

正解

解説

この問題は、TCPパケットをイーサネットに送出する際の各プロトコル階層におけるカプセル化と、送出時の宛先情報の順序に関する理解が問われています。

  1. カプセル化の順序
    TCP/IP通信では、アプリケーション層から順に下位の層へとデータが渡され、それぞれの層でヘッダ情報が付加されていきます。この過程をカプセル化と呼びます。
    送信元でのカプセル化の流れは以下の通りです:
    アプリケーション層 → トランスポート層(TCP) → インターネット層(IP) → ネットワークインタフェース層(イーサネット)

  2. それぞれの層で扱う宛先情報
    1. トランスポート層(TCP)では、送信先のポート番号を扱います。

    2. インターネット層(IP)では、送信先のIPアドレスを扱います。

    3. ネットワークインタフェース層(イーサネット)では、送信先のMACアドレスを扱います。

    そして、下位層から順にデータが先に送信されるため、実際の送出順序はイーサネットのヘッダ(MACアドレス)が最初になります。

  3. 送出される宛先情報の順序
    物理的に送出される順序は以下の通りです:
    宛先MACアドレス → 宛先IPアドレス → 宛先ポート番号

したがって、宛先情報の送出順序として正しいのは、「宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号」です。