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応用情報技術者試験 令和5年春 午前問12 解説付き過去問

問題

有機ELディスプレイの説明として、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、有機ELディスプレイ(OLED: Organic Light Emitting Diode)の表示原理について正しく理解しているかを問うものです。以下に、有機ELの仕組みと他の方式との違いを説明します。

  1. 有機ELディスプレイの仕組み
    有機ELディスプレイは、有機物で構成された発光層に電圧を加えることで、自発光を行う表示方式です。
    電圧をかけると、有機化合物の層内で電子と正孔が再結合し、エネルギーが発光として放出されます。
    このように、自ら光を出すため、バックライトが不要であり、薄型・軽量・高コントラストといった特長を持ちます。

  2. 他の表示方式との違い
    他の代表的な表示方式には以下のようなものがあります。
    • 液晶ディスプレイ(LCD):光を透過する液晶の量を電圧で制御し、バックライトの光を利用して表示する方式です。
    • プラズマディスプレイ:ガス放電によって発生した紫外線で蛍光体を発光させて表示します。
    • CRT(ブラウン管):電子ビームを蛍光体に衝突させて発光させる方式です。
    これらはすべて、有機ELとは異なる原理に基づくものです。

  3. 結論
    有機ELディスプレイは、電圧をかけて発光素子自体を発光させる方式であり、外部からの光源を必要としない自発光型のディスプレイです。

したがって、有機ELディスプレイの説明として適切なのは、「電圧をかけて発光素子を発光させて表示する」というものです。