応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問66 解説付き過去問
問題
半導体メーカーが行っているファウンドリーサービスの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、半導体業界におけるビジネスモデルの一つである「ファウンドリーサービス」の内容を正しく理解しているかを問うものです。
- ファウンドリーサービスとは
ファウンドリーサービスとは、他社が設計した半導体製品を受託し、製造を専門に行うサービスのことです。
ファウンドリー(Foundry)とは「鋳造所」を意味し、設計ではなく製造そのものに特化した企業を指します。
このような企業は設計部門を持たず、製造ラインの効率化や最先端の微細化技術を強みとしています。 - 業界における役割
ファブレス(製造設備を持たない)半導体企業は、自社で半導体の設計は行うものの、製造はファウンドリーに委託します。
ファウンドリーサービスは、こうしたファブレス企業の製造パートナーとして、半導体チップの量産を請け負います。
代表的なファウンドリー企業としては、TSMC(台湾積体電路製造)などが挙げられます。 - 他の選択肢との違い
- 商標や独占販売権の提供はフランチャイズに該当します。
- 企画から製造、販売までを一貫して自社で行う企業はIDM(Integrated Device Manufacturer)と呼ばれます。
- 製造設備を持たずに設計のみを行う企業はファブレス企業に該当します。
したがって、ファウンドリーサービスとは他社からの製造委託を受けて半導体製品の製造を行うことを指します。