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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問52 解説付き過去問

問題

システム開発のプロジェクトにおいて、EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。 開発途中のある時点でEV-PVの値が負であるとき、どのような状況を示しているか。

正解

解説

この問題は、EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー・マネジメント)の基礎的な指標である「EV(出来高)」と「PV(計画値)」の関係から、プロジェクトの進捗状況を判断する力を問うものです。

  1. EVとPVの意味
    EVMにおけるEVとPVは以下のような意味を持ちます。
    1. EV(Earned Value):実際に完了した作業に対して得られた価値。予定された作業のうち、実際に完了した分を金額などで表します。

    2. PV(Planned Value):ある時点までに計画された作業に対して、予定されていた価値。つまり、その時点で「本来完了しているはずの価値」です。

  2. EV-PVが負であるとは
    EV-PVの差はスケジュール差異(SV:Schedule Variance)と呼ばれます。
    EV-PVが負ということは、「実際に完了している作業の価値が、計画上完了しているべき価値を下回っている」ことを意味します。
    つまり、計画よりも作業が遅れている状態であることを示します。

  3. 正しい判断
    EV-PVが負である状況では、プロジェクトの進捗が計画よりも遅れていると判断されます。
    これはスケジュールの遅延を示す明確な指標です。

したがって、EV-PVの値が負であるときは、プロジェクトの進捗が計画よりも遅れていることを意味します。