応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問51 解説付き過去問
問題
PMBOKガイド第7版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
正解
解説
この問題は、PMBOKガイド第7版における「プロジェクト・スコープ記述書(Project Scope Statement)」の内容を正しく理解しているかを問うものです。
- プロジェクト・スコープ記述書の役割
プロジェクト・スコープ記述書は、プロジェクトにおける成果物や作業内容の境界を明確にし、関係者間の共通理解を確立するための文書です。
この文書には、プロジェクトで何を行うのか、何を行わないのかといった情報が記載されます。 - 記載される主な内容
プロジェクト・スコープ記述書には以下のような情報が含まれます。- プロダクト・スコープ記述:プロジェクトで提供される製品やサービスの特性
- 成果物:プロジェクトの具体的なアウトプット
- 受入基準:成果物が正式に完了したと認められるための条件
- プロジェクトからの除外事項:プロジェクトの対象外である事項。スコープの境界を明確にするために重要です。
- プロダクト・スコープ記述:プロジェクトで提供される製品やサービスの特性
- 誤りやすい選択肢との違い
WBS(作業分解構成図)は、スコープ記述書に基づいて作成されるものであり、記述書の内容そのものではありません。
コスト見積額やステークホルダー分類も、それぞれコストマネジメントやコミュニケーションマネジメントに関する情報であり、スコープ記述書の直接的な構成要素ではありません。
したがって、プロジェクト・スコープ記述書に記載される項目として正しいのは、プロジェクトからの除外事項です。