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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問48 解説付き過去問

問題

問題は発生していないが、プログラムの仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために、リバースエンジニアリングの手法を使って仕様書を作成し直す。 これはソフトウェア保守のどの分類に該当するか。

正解

解説

この問題は、ソフトウェア保守の分類に関する知識を問うものです。特に、現時点で問題は発生していないが、将来的な品質向上や保守性向上を目的とした対応がどの保守に該当するかを考える必要があります。

  1. ソフトウェア保守の4分類
  2. ソフトウェア保守は、主に以下の4種類に分類されます。

    • 是正保守:障害やバグの修正を行う保守
    • 適応保守:OSやハードウェア、周辺環境の変化に対応するための保守
    • 完全化保守:仕様の改善、文書整備、性能向上など、機能を変更せずに品質を向上させるための保守
    • 予防保守:将来の障害発生を防ぐために、前もって行う修正や改善

  3. 本問の内容と該当分類
  4. 本問では、問題(障害)は発生しておらず、プログラムと仕様書の不整合を解消するためにリバースエンジニアリングを用いて、仕様書を整備しています。
    このような対応は、機能の変更や環境への適応ではなく、将来的な保守性や可読性を高めるための品質改善にあたります。
    よって、これは完全化保守に分類されます。

したがって、仕様書とソースコードの不整合を解消し、品質を高めるための保守は完全化保守に該当します。