応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問11 解説付き過去問
問題
画面表示用フレームバッファがユニファイドメモリ方式であるシステムの特徴はどれか。
正解
解説
この問題は、ユニファイドメモリ方式におけるフレームバッファの配置と、そのシステムの特徴について理解しているかを問うものです。
- フレームバッファとは
フレームバッファは、画像や画面の表示内容を一時的に保持するメモリ領域です。ディスプレイに出力するピクセル情報(色情報など)が格納され、ディスプレイコントローラはこの領域のデータを読み取って画面表示を行います。 - ユニファイドメモリ方式とは
ユニファイドメモリ方式(Unified Memory Architecture:UMA)は、CPUとGPUが主記憶(RAM)を共用する方式です。別々のメモリ領域を持つのではなく、1つの主記憶を両者がアクセスします。この方式では、GPU専用のビデオメモリを別途搭載せず、主記憶の一部をフレームバッファとして使用します。これにより、メモリのコストが削減され、CPUとGPU間のデータ共有も効率化されます。
ノートPCやタブレット端末、スマートフォンなどのコンパクトなシステムでよく採用されています。
- 他の方式との違い
・専用フレームバッファをもつ方式(非ユニファイド方式)では、GPU専用の高速ビデオメモリ(VRAMなど)を使用します。
・シリアル接続や描画コマンド、リフレッシュの有無は、表示方式やディスプレイの種類に関する話題であり、ユニファイドメモリとは関係ありません。
したがって、ユニファイドメモリ方式のシステムでは、主記憶の一部を画面表示用フレームバッファとして使用するのが特徴です。