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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問54 解説付き過去問

問題

あるシステム導入プロジェクトで、調達候補のパッケージ製品を多基準意思決定分析の加重総和法を用いて評価する。 製品A~製品Dのうち、総合評価が最も高い製品はどれか。 ここで、評価点数の値が大きいほど、製品の評価は高い。

〔各製品の評価〕

正解

解説

この問題は、多基準意思決定分析の一手法である「加重総和法(Weighted Sum Model)」を用いて、複数の製品の評価を比較し、最も総合評価が高い製品を選ぶものです。図から各評価項目の重みと各製品の得点が与えられているため、加重得点を算出して比較する必要があります。

  1. 加重総和法の基本
    加重総和法では、各評価項目に設定された重みと、製品ごとの得点を掛け合わせ、その総和によって製品の総合評価を算出します。
    評価点が高く、かつ重みも高い項目ほど総合評価に大きく影響するため、どの項目で高得点を取っているかも重要です。

  2. 各製品の加重得点の計算
    図から、評価項目は3つ、重みはそれぞれ「5」「1」「4」であると読み取れます。
    各製品の得点と重みの積を合計して、総合評価を求めます。
    • 製品A:7×5+9×1+8×4=35+9+32=76
    • 製品B:8×5+10×1+5×4=40+10+20=70
    • 製品C:9×5+4×1+7×4=45+4+28=77
    • 製品D:9×5+7×1+6×4=45+7+24=76
    このように、最も高い加重得点は77点の製品Cです。

したがって、加重総和法により最も総合評価が高いのは製品Cです。このような意思決定手法は、複数の評価軸を持つ選定において、バランス良く評価を反映するのに有効です。