応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問31 解説付き過去問
問題
IPアドレスの自動設定をするためにDHCPサーバが設置されたLAN環境の説明のうち、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、DHCPサーバを使用したLAN環境内でのIPアドレスの自動設定に関する理解を問うものです。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワーク上のデバイスに自動的にIPアドレスを割り当てるプロトコルです。
- DHCPサーバの基本機能
DHCPサーバは、ネットワーク上のデバイスに対してIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイアドレス、DNSサーバアドレスなどの必要な設定情報を自動で提供します。このプロセスは、デバイスがネットワークに接続されたときに自動的に行われ、ユーザーや管理者が個別に設定する手間を省きます。 - DHCPクライアントの設定要件
一般的に、DHCPを利用するクライアントデバイスは、DHCPサーバのアドレスを事前に知る必要はありません。クライアントは、ネットワークに接続するとブロードキャストを通じてDHCPディスカバリーメッセージを送信し、DHCPサーバがこれに応答してIPアドレスを割り当てます。このプロセスにより、クライアントはどのDHCPサーバから設定を受け取るかを自動で認識し、手動でサーバアドレスを設定する必要はありません。
したがって、「DHCPによる自動設定を行うPCに、DHCPサーバのアドレスを設定しておく必要はない」という選択肢が正解です。この解答はDHCPの基本的な動作原理とクライアントの設定要件を正確に反映しています。