応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問23 解説付き過去問
問題
入力XとYの値が同じときにだけ、出力Zに1を出力する回路はどれか。
正解
解説
この問題は、2つの入力XとYが同じときにのみ出力Zが1となる論理回路を選ぶものです。論理回路の基本動作を理解しているかが問われています。
- 等価性を判定する論理
XとYが等しいときに1を出力するには、論理的には「X XNOR Y」と同じ意味になります。
XNOR(排他的論理和の否定)とは、入力が同じときに出力が1、異なるときに出力が0となる論理演算です。
これは真理値表で表すと以下のようになります:
X Y X
XNOR
Y0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 1 1
このように、入力が一致する(0,0)および(1,1)のときに1を出力します。 - 選択肢の回路の確認
画像付きの回路を確認すると、以下のように分類されます。
- ANDゲート構成
X=1, Y=1のときのみ1、それ以外は0 → 条件を部分的に満たすが(0,0)で0になるため不適 - ORゲート構成
XまたはYが1であれば1 → 条件を満たさない - XNORゲート構成
XとYが等しいときだけ1 → 条件を完全に満たす - XORゲート構成
XとYが異なるときだけ1 → 条件に反する
- ANDゲート構成
したがって、XとYが同じときにのみ出力が1となる論理回路は、XNORゲート構成の回路です。