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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問23 解説付き過去問

問題

入力XとYの値が同じときにだけ、出力Zに1を出力する回路はどれか。

正解

解説

この問題は、2つの入力XとYが同じときにのみ出力Zが1となる論理回路を選ぶものです。論理回路の基本動作を理解しているかが問われています。

  1. 等価性を判定する論理
    XとYが等しいときに1を出力するには、論理的には「X XNOR Y」と同じ意味になります。
    XNOR(排他的論理和の否定)とは、入力が同じときに出力が1、異なるときに出力が0となる論理演算です。
    これは真理値表で表すと以下のようになります:

    X Y X
    XNOR
    Y
    0 0 1
    0 1 0
    1 0 0
    1 1 1

    このように、入力が一致する(0,0)および(1,1)のときに1を出力します。

  2. 選択肢の回路の確認
    画像付きの回路を確認すると、以下のように分類されます。
    • ANDゲート構成

      X=1, Y=1のときのみ1、それ以外は0 → 条件を部分的に満たすが(0,0)で0になるため不適

    • ORゲート構成

      XまたはYが1であれば1 → 条件を満たさない

    • XNORゲート構成

      XとYが等しいときだけ1 → 条件を完全に満たす

    • XORゲート構成

      XとYが異なるときだけ1 → 条件に反する

    このうち、等しいときにだけ1を出力するのはXNOR構成である。

したがって、XとYが同じときにのみ出力が1となる論理回路は、XNORゲート構成の回路です。