応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問22 解説付き過去問

フラッシュメモリは非常に一般的な記憶媒体であり、その動作原理と特性について正確に理解することが重要です。この問題は、フラッシュメモリの特徴に関連する正しい情報を選択することを要求しています。

1. 書込み回数の制限
   フラッシュメモリは書込み回数に制限があります。セルに電荷を注入することでデータを保存するため、繰り返し書き込みと消去を行うと、メモリセルが劣化し、最終的にはその書込み能力を失います。
   
   
2. 専用ROMライターの使用
   フラッシュメモリは、特別なROMライターを使用せずとも、標準のコンピュータインターフェースを通じてデータの書込みと読出しが可能です。USBドライブやSSDなど、多くのフラッシュベースのデバイスがこの特徴を持っています。
   
   
3. データのリフレッシュ要件
   DRAMのように定期的なリフレッシュは必要なく、フラッシュメモリは非揮発性です。電源が切れてもデータは保存され続けます。これは、電力を供給しなくてもデータを保持できることから、多くのポータブルデバイスで利用されています。
   
   
4. データの書換えプロセス
   フラッシュメモリではデータを書き換える前に、先にそのセクションのデータを消去する必要があります。これは「ブロック単位の消去」として知られ、新しいデータを書き込む前に既存のデータを消去してから行われます。この特性がフラッシュメモリの基本的な動作プロセスの一部であり、正しい選択肢として挙げられています。
   
   

したがって、フラッシュメモリのデータ書換え時には、あらかじめ前のデータを消去してから書込みを行うという選択肢が正解です。この操作はフラッシュメモリの基本的な特性であり、正確なデータ管理を可能にしています。