応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問26 解説付き過去問
問題
関係Rと関係Sに対して、関係Xを求める関係演算はどれか。


正解
解説
この問題は、関係データベースにおける関係演算の基本である「和(合併)」に関する理解を問うものです。関係Rと関係Sの内容を見て、それらから導かれる関係Xがどの演算結果に対応するかを判断します。
- 関係の構造確認
関係Rと関係Sはいずれも「ID」「名前」の2列から構成されており、同じスキーマを持っています。このため、和演算を行うための前提条件(列数と対応する列のデータ型が一致)を満たしています。 - 和(合併)演算の定義
和演算は、2つの関係に含まれるすべての行を重複なくまとめた結果を返す演算です。つまり、関係Rまたは関係Sに存在する行をすべて含む集合を作ります。同じ行が両方の関係に存在する場合でも、結果には1回だけ現れます。 - 関係Xの内容との照合
関係Xには、関係Rに含まれる全ての行と、関係Sにしか存在しない行が含まれています。これは関係Rと関係Sの和集合と一致します。
したがって、関係Xを求めるのに適切な関係演算は「和」です。