応用情報技術者試験ナビ ロゴ 応用情報技術者試験ナビ
次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問25 解説付き過去問

問題

コンピュータグラフィックスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、コンピュータグラフィックス(CG)における主要なレンダリング手法や概念の特徴について問うものです。それぞれの手法の目的や処理方法の違いを正確に理解することが重要です。

  1. ラジオシティ法の特徴
    ラジオシティ法は、光の拡散反射を重視したレンダリング手法です。
    シーン内の各面が放射する光(放射輝度)をもとに、他の面との間でどれだけ光が届くかを計算し、面同士の相互反射(間接照明)を表現します。
    その結果、非常に現実的な陰影や柔らかい光の広がりを再現することができます。

  2. 他の手法との違い
    ・レイトレーシング法は、視点からシーン内に向かって光線を追跡し、反射や透過、影などを表現する手法であり、鏡面反射などの表現に優れます。
    ・テクスチャマッピングは、3次元モデルの表面に画像(模様)を貼り付けて外観を与える技術であり、隠面処理とは直接関係がありません。
    ・メタボール(Blobbyオブジェクト)は、一定の影響範囲を持った点の集まりとして表現される有機的な形状を合成する手法であり、輝度の計算を行うレンダリング手法とは異なります。

したがって、拡散反射面同士の光の相互反射によって輝度を決定する「ラジオシティ法」に関する記述が正解です。