応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問20 解説付き過去問
問題
RFIDのパッシブ方式のRFタグの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、RFIDのパッシブ方式のRFタグがどのように機能しているかについて問うものです。
- RFIDの基本構造と種類
RFID(Radio Frequency Identification)システムは、無線信号を利用してタグから情報を読み取る技術です。
RFIDタグには大きく分けて二つのタイプがあります。「アクティブタグ」と「パッシブタグ」です。アクティブタグは内部に電源を持っており、自身で信号を発信します。一方、パッシブタグは外部からの信号を受けて初めて機能し、内部に電源を持っていません。 - パッシブRFタグの動作原理
パッシブRFタグは、リーダーから送られた電磁波をアンテナで受け取り、そのエネルギーを利用して電力を生成します。この生成された電力を使ってタグは活動を開始し、情報を通信します。このため、パッシブRFタグは外部からのエネルギー供給に完全に依存しており、自身でエネルギーを生成することはありません。
パッシブタグは、その低コストと小型化の利点から、小売業界での在庫管理や資産追跡など広範囲に渡る用途で利用されています。
したがって、「アンテナで受け取った電力を用いて通信する」という選択肢が、パッシブ方式のRFタグの説明として最も適切です。