応用情報技術者試験ナビ ロゴ 応用情報技術者試験ナビ
次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問2 解説付き過去問

問題

ATM(現金自動預払機)が1台ずつ設置してある二つの支店を統合し、統合後の支店にはATMを1台設置する。 統合後のATMの平均待ち時間を求める式はどれか。 ここで、待ち時間はM/M/1の待ち行列モデルに従い、平均待ち時間にはサービス時間を含まず、ATMを1台に統合しても十分に処理できるものとする。

〔条件〕
  • (1)統合後の平均サービス時間:Ts
  • (2)統合前のATMの利用率:両支店ともρ
  • (3)統合後の利用者数:統合前の両支店の利用者数の合計

正解

解説

この問題は、ATMを1台に統合した場合の平均待ち時間を求める式を考えるものです。M/M/1待ち行列モデルを基に解説します。

  1. 統合後の利用率の計算
  2. 統合前の各支店の利用率はρであり、2つの支店を統合することで利用者数が2倍になるため、統合後の利用率は2ρとなります。

  3. M/M/1モデルの平均待ち時間の式
  4. M/M/1モデルにおける平均待ち時間は次の式で表されます:

    平均待ち時間 = 利用率1-利用率 × Ts

    統合後の利用率を2ρとしてこの式に代入すると、次のようになります:

    平均待ち時間 = 1-2ρ × Ts

  5. 選択肢の確認
  6. 上記の計算結果は、統合後の利用率を正しく考慮した式です。この式に対応するのが正しい解答となります。

したがって、正解は1-2ρ × Tsです。