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合格発表日:2025年7月3日(あと43日)

応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問78 解説付き過去問

問題

プロバイダ責任制限法が定める特定電気通信役務提供者が行う送信防止措置に関する記述として、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、特定電気通信役務提供者(プロバイダ)の送信防止措置に関連する法的責任について問うもので、プロバイダ責任制限法に基づいています。

  1. プロバイダ責任制限法の概要
    プロバイダ責任制限法は、インターネットサービスプロバイダなどの特定電気通信役務提供者が、利用者による不法な情報の送信を防止するための措置を取った場合における法的責任を制限するものです。この法律は、プロバイダが不当な権利侵害の防止措置を講じることで生じる損害に対して、一定の保護を提供しています。

  2. 送信防止措置と賠償責任
    送信防止措置とは、プロバイダが権利侵害などの不法行為を防ぐために情報の送信を抑止または削除することです。法律は、プロバイダが送信防止措置を適切に行い、かつ一定の条件を満たした場合(たとえば、適正な手続きを経て権利侵害が明らかな場合など)、情報の発信者に損害が生じたとしても賠償責任を負わないと規定しています。これにより、プロバイダは不法な内容の拡散を防ぐための措置を取りやすくなります。

以上の説明から、正しい答えは「権利侵害を防ぐための送信防止措置の結果、情報の発信者に損害が生じた場合でも、一定の条件を満たしていれば、特定電気通信役務提供者は賠償責任を負わない」となります。これはプロバイダが適切な手続きを踏んで権利侵害の防止措置を行った場合、その結果生じた損害について責任を問われないことを意味しており、法的保護の範囲を示しています。