応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問74 解説付き過去問
問題
不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。
ABC分析を行って、まずA群の製品に対策を講じることにした。
A群の製品は何種類か。
ここで、A群は70%以上とする。


正解
解説
この問題では、製品ごとの不良品数データに対してABC分析を行い、「A群」に該当する製品の種類数を求める必要があります。ABC分析は、重点管理の対象を明確にするために用いられる手法で、特に品質管理や在庫管理において広く活用されています。
- ABC分析の基本
ABC分析では、対象の項目を数量や金額などの多い順に並べ、累積比率に基づいて3つのグループ(A・B・C)に分類します。一般的には、
・A群:全体の約70%を占める最重要項目
・B群:次に重要な約20%
・C群:残りの約10%
とするのが代表的な基準です。 - 合計としきい値の算出
問題の表から不良品の合計数を算出すると、
182+136+120+98+91+84+66+62+36=875個
このうち、A群とする70%相当のしきい値は、
875 × 0.7 = 612.5個
小数点以下は切り上げ、613個以上を対象とします。 - 累積値による分類
表は不良品数の多い順に並んでいるため、上から順に加算していきます:
182(累計182)
+136(累計318)
+120(累計438)
+98(累計536)
+91(累計627)→ ※ここで613個を超える
したがって、A群に分類される製品は上位5種類です。