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合格発表日:2025年7月3日(あと43日)

応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問73 解説付き過去問

問題

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

正解

解説

EDI(Electronic Data Interchange)は、企業間での文書交換を電子化することで、効率的な取引が可能になるシステムです。このシステムを適切に運用するためには、情報をどのように表現するかが重要です。

  1. EDIの基本概念
    EDIは、伝統的な紙の文書を電子データとして交換する技術です。これにより、発注書、請求書、出荷通知などの商取引文書が迅速かつ正確に交換されます。EDIの実施には、参加企業間でのデータ形式の統一が必須となります。

  2. 情報表現規約の重要性
    情報表現規約とは、EDIで交換されるデータの構造やフォーマットに関するルールのことです。適切な情報表現規約を設定することで、異なるシステム間でもデータの互換性を保ちながら、効率的な情報交換が可能になります。具体的には、メッセージの形式を標準化することが中心となります。これにより、データの解釈における誤解を防ぎ、自動処理の精度を高めることができます。

  3. 他の選択肢の比較
    「企業間の取引の契約内容」や「システムの運用時間」、「伝送制御手順」はEDIの運用において考慮すべき要素ではありますが、これらは情報表現規約とは直接的な関連は少ないです。情報表現規約は、メッセージの標準化に焦点を当てたルールであり、特に「メッセージの形式」がこの規約において最も重要な要素です。

したがって、EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべき最も重要なものは「メッセージの形式」です。これにより、企業間のデータ交換がスムーズに、かつ正確に行われることが保証されます。