応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問55 解説付き過去問
問題
ITサービスにおけるコンピュータシステムの利用に対する課金を逓減課金方式で行うときのグラフはどれか。
ここで、グラフの縦軸は累計の課金額を示す。
正解
解説
この問題は、「逓減課金方式」の特徴を理解し、それに対応するグラフの形状を正しく判断する力を問うものです。縦軸は累計課金額、横軸は利用量を示しています。
- 逓減課金方式とは
逓減課金方式とは、利用量が増えるほど、単位あたりの料金が安くなる課金方式です。たとえば、ある使用量までは1単位あたり100円、その後は80円、さらに多く使えば50円になるというように、利用が増えるにつれて割引率が高まる設計です。 - グラフの特徴
この課金方式では、累計の課金額は当然増加していきますが、その増加のペース(傾き)は次第に緩やかになります。つまり、グラフは右上がりの曲線でありながら、だんだんと傾きが小さくなる形になります(=曲線の上への膨らみが弱まる)。 - 正解となるグラフ
累計課金額が利用量の増加に対して緩やかに増加する曲線であり、逓減課金の特徴を正確に表現しています。他の選択肢は、逓増課金(単価が増える)、上限制課金(一定量以上は課金額が変わらない)、または累計額が減るなど不適切なものです。