応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問54 解説付き過去問
問題
PMBOKガイド第6版によれば、脅威と好機の、どちらに対しても採用されるリスク対応戦略として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、PMBOKガイド第6版におけるリスク対応戦略に関する理解を問うものです。リスク対応戦略には、脅威に対処するものと好機を利用するものがあります。
- リスク対応の種類
PMBOKガイドには、リスク対応として主に四つの戦略が挙げられています。これには「回避」「共有」「受容」「転嫁」が含まれます。それぞれの戦略は特定の状況で適用されるため、その特性を正確に理解することが重要です。 - 受容戦略の特性
受容戦略は、リスクが発生した場合にその影響を受け入れることを意味します。これは、脅威と好機の両方に対して採用可能な戦略であり、特にコストや時間が他の対応策を実行するよりも大きな影響を及ぼす場合に選択されます。受容は、アクティブ受容とパッシブ受容の二つに分けられ、アクティブ受容では事前に対策計画を立てることが含まれますが、パッシブ受容では特別な計画を立てずにリスクの発生を待ちます。
したがって、脅威と好機のどちらにも適用可能なリスク対応戦略として「受容」が正しい選択です。他の選択肢は特定の状況に特化した対策であり、両方のタイプのリスクに一般的に適用されるものではありません。