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合格発表日:2025年7月3日(あと43日)

応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問48 解説付き過去問

問題

ソフトウェア保守で修正依頼を保守のタイプに分けるとき、次のa~dに該当する保守のタイプの、適切な組合せはどれか。

正解

解説

この問題は、ソフトウェア保守における4つの分類(是正保守・予防保守・適応保守・完全化保守)について、それぞれの定義と対応例を理解し、具体的な修正依頼内容を分類できるかを問うものです。

  1. a:潜在的な障害を未然に防ぐための修正
    これは障害が表面化する前に対処する活動であり、「予防保守」に該当します。運用中に不具合が起こらないよう、コードの見直しやテストの強化などを事前に実施する保守です。

  2. b:性能や保守性の向上のための修正
    これはソフトウェアの機能を拡張したり、文書や構造を改善する目的で行われる保守であり、「完全化保守」に該当します。現行機能に問題がなくても、品質向上のために行う活動です。

  3. c:稼働中に見つかった不具合に対する修正
    これは既に発生しているエラーや障害に対応する「是正保守」です。バグの修正や誤動作の修正などが含まれます。

  4. d:環境変化に対応するための修正
    これはOSのアップデート、ハードウェア変更、外部インタフェース仕様の変更など、システムの実行環境が変化したことに対応する保守で、「適応保守」に該当します。

以上より、各選択肢と保守タイプの正しい対応は以下の通りです。
a:予防保守
b:完全化保守
c:是正保守
d:適応保守