応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問10 解説付き過去問
問題
メモリの誤り検出及び訂正を行う方式のうち、2ビットの誤り検出機能と、1ビットの誤り訂正機能をもつものはどれか。
正解
解説
この問題は、メモリの誤り検出及び訂正を行う方式に関連しており、特に2ビットの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正するシステムを問うています。
- 誤り検出と誤り訂正の基本
誤り検出とは、データが何らかの理由で変化してしまった場合に、その誤りを発見するための技術です。一方、誤り訂正は、発見した誤りを正しい形に修正する技術を指します。これらは通信やデータストレージの信頼性を保つために非常に重要です。
誤り検出には複数のビットが誤っているかどうかを検出する能力が求められ、誤り訂正では特定のビットの誤りを正確に訂正できる能力が必要です。 - ハミング符号の特徴
ハミング符号は、1ビットの誤り訂正及び2ビットの誤り検出を可能にするエラーコーディング方法です。この方式は、データビットとパリティビットを組み合わせることで、どのビットが誤っているかを特定し、自動的に修正する機能を持っています。
ハミング符号は、各ビット位置が2のべき乗であるビットをパリティビットとして利用し、残りのビット位置にデータを配置します。これにより、特定のパターンのパリティの一致または不一致をチェックすることで、誤りを検出し訂正することが可能です。 - 他の選択肢との比較
奇数パリティや水平パリティ、チェックサムはいずれも誤り検出の方法でありますが、これらは主に誤り検出のみを目的としており、誤り訂正の機能は持っていません。特にチェックサムはデータの合計値を用いて一致を確認するため、単純な誤り検出に適していますが、訂正は行えません。
したがって、2ビットの誤り検出と1ビットの誤り訂正の機能を持つのはハミング符号だけです。
結論として、ハミング符号が正解であり、これは2ビットの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正する機能を持つ唯一の方式です。