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合格発表日:2025年7月3日(あと59日)

応用情報技術者試験 令和7年春 午前問31 解説付き過去問

問題

次のルーティングテーブルをもつルータが宛先IPアドレス 192.168.1.1 のパケットを受信したとき、 選択されるネクストホップはどれか。 ここで、宛先IPアドレスの条件を満たす宛先ネットワークが複数あるときは、 それらのうちで、サブネットマスクが最も長い宛先ネットワークのネクストホップを選択する。

正解

解説

この問題は、ルーティングにおける「最長一致(Longest Prefix Match)」の原則を理解しているかを問うものです。宛先IPアドレスに対して、最も具体的(サブネットマスクが最も長い)な宛先ネットワークが選択されます。

  1. ルーティングテーブルの構造
    ルーティングテーブルには複数の宛先ネットワークが登録されており、以下の通りです。
    • 0.0.0.0/0 → 10.1.0.1(デフォルトルート)
    • 192.168.0.0/16 → 10.1.0.2
    • 192.168.1.0/24 → 10.1.0.3
    • 192.168.1.0/26 → 10.1.0.4
    これらの中で、宛先IPアドレス「192.168.1.1」に一致するネットワークが複数ありますが、それぞれのプレフィックス長(ビット数)に着目して最も長い一致を探します。

  2. 宛先IPアドレスの一致判定
    「192.168.1.1」は以下の全てのネットワークに含まれます。
    • 192.168.0.0/16(先頭16ビット一致)
    • 192.168.1.0/24(先頭24ビット一致)
    • 192.168.1.0/26(先頭26ビット一致)
    この中で、最も長いプレフィックスは「/26」です。したがって、このルートが選択され、そのネクストホップである「10.1.0.4」が選ばれます。

以上より、宛先IPアドレス「192.168.1.1」に対しては、サブネットマスク「/26」に該当するルートが最長一致となるため、ネクストホップは「10.1.0.4」となります。