応用情報技術者試験 令和7年春 午前問31 解説付き過去問
問題
次のルーティングテーブルをもつルータが宛先IPアドレス 192.168.1.1 のパケットを受信したとき、
選択されるネクストホップはどれか。
ここで、宛先IPアドレスの条件を満たす宛先ネットワークが複数あるときは、
それらのうちで、サブネットマスクが最も長い宛先ネットワークのネクストホップを選択する。


正解
解説
この問題は、ルーティングにおける「最長一致(Longest Prefix Match)」の原則を理解しているかを問うものです。宛先IPアドレスに対して、最も具体的(サブネットマスクが最も長い)な宛先ネットワークが選択されます。
- ルーティングテーブルの構造
ルーティングテーブルには複数の宛先ネットワークが登録されており、以下の通りです。- 0.0.0.0/0 → 10.1.0.1(デフォルトルート)
- 192.168.0.0/16 → 10.1.0.2
- 192.168.1.0/24 → 10.1.0.3
- 192.168.1.0/26 → 10.1.0.4
- 宛先IPアドレスの一致判定
「192.168.1.1」は以下の全てのネットワークに含まれます。- 192.168.0.0/16(先頭16ビット一致)
- 192.168.1.0/24(先頭24ビット一致)
- 192.168.1.0/26(先頭26ビット一致)
以上より、宛先IPアドレス「192.168.1.1」に対しては、サブネットマスク「/26」に該当するルートが最長一致となるため、ネクストホップは「10.1.0.4」となります。