応用情報技術者試験 令和7年春 午前問32 解説付き過去問
問題
あるサブネットでは、ルータやスイッチなどのネットワーク機器にIPアドレスを割り当てる際、割当て可能なアドレスの末尾から降順に使用するルールを採用している。
このサブネットのネットワークアドレスを 10.16.32.64/26 とするとき、10番目に割り当てられるネットワーク機器のアドレスはどれか。
ここで、ネットワーク機器1台に対して、このサブネット内のアドレス1個を割り当てるものとする。
正解
解説
この問題は、サブネット内でのIPアドレスの割り当て順序に関する理解を問うものです。指定されたサブネットマスクとネットワークアドレスを基に、割り当てられたIPアドレスを特定する必要があります。
- サブネットマスクとネットワークアドレスの関係
サブネットマスクが /26 は、IPv4アドレスの最初の26ビットがネットワーク部であることを意味します。これは、32ビットのIPv4アドレスのうち、残りの6ビットがホスト部として使用されることを示します。ネットワークアドレス 10.16.32.64 では、ホスト部は 64 から始まります。 - 利用可能なIPアドレス範囲の計算
ホスト部の6ビットが利用可能であるため、26 = 64 個のアドレスが利用可能です。ネットワークアドレス (10.16.32.64) からブロードキャストアドレスまでの範囲を考慮すると、利用可能な最初のホストアドレスは 10.16.32.65、最後のホストアドレスは 10.16.32.126 となります。 - 降順でのIPアドレス割り当て
問題文によれば、IPアドレスは降順で割り当てられるため、最初に使用されるアドレスは 10.16.32.126 です。10番目に割り当てるアドレスを求めるには、最後のアドレスから9つ前のアドレスを計算する必要があります。10.16.32.126 から 9つ減らすと、10.16.32.117 が10番目に割り当てられるアドレスとなります。
したがって、10番目に割り当てられるネットワーク機器のアドレスは 10.16.32.117 が正解です。この推論は、ネットワークアドレスとサブネットマスクを用いて利用可能なIPアドレス範囲を計算し、降順の割り当てルールを適用することで確認できます。