応用情報技術者試験 令和7年春 午前問29 解説付き過去問
問題
無線LANのアクセスポイントやIP電話機などに、LANケーブルを利用して給電も行う仕組みはどれか。
正解
解説
この問題は、無線LANのアクセスポイントやIP電話機への電力供給方法に関する知識を問うものです。
- PoEの概念
PoE(Power over Ethernet)は、イーサネットケーブル(LANケーブル)を通じてデバイスにデータ通信と電力供給を同時に行う技術です。この技術により、電源のない場所でも、ネットワーク機器を設置し運用することが可能になります。 - PoEの利点と応用
PoEは特に無線LANアクセスポイントやIP電話、ネットワークカメラなどに広く利用されています。給電とデータ転送を一本のケーブルで行うことができるため、インストールが簡単で、コスト効率も良いです。また、電源を必要とする位置に電源配線を引く必要がなく、設置の自由度が高まります。 - 他の選択肢との比較
PLC(Power Line Communication)は電力線を利用したデータ通信技術であり、ここで問われているLANケーブルを使用した給電とは異なります。UPS(Uninterruptible Power Supply)は停電などの際に電力を供給するバックアップシステムであり、常時的なデバイスへの給電方法ではありません。USB(Universal Serial Bus)は主にコンピュータと周辺機器間の接続に使用されるが、イーサネット接続機器の主要な電力供給方法ではないです。
したがって、無線LANアクセスポイントやIP電話機にLANケーブルを利用して給電を行う仕組みとして、PoEが正解です。