応用情報技術者試験 令和7年春 午前問19 解説付き過去問
問題
産業機器の制御装置として使われるPLCの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、産業機器の制御装置として使われるPLC(Programmable Logic Controller)に関する知識を問うものです。PLCがどのようにして機能するか、その特性を理解することが重要です。
- PLCの基本機能
PLCはプログラム可能な制御装置で、様々な産業機器の自動制御に利用されます。その主な機能は、入力された信号に基づいて機器を制御することであり、リアルタイムでの処理能力が求められます。 - ラダー図とシーケンスプログラム
PLCのプログラミングには主にラダー図が用いられます。ラダー図は、電気回路図に似た形式で、論理的な制御を視覚的に表現する方法です。このラダー図を使用してシーケンスプログラムが作成され、機器の動作順序や条件分岐などが設定されます。このため、PLCは複雑な制御を要求される産業プロセスにおいて効率的に機能することができます。 - 他の選択肢の評価
「自動制御であり、偏差の比例、積分及び微分の3要素で制御する」という選択肢はPID制御を指し、これは一般的なPLCの機能ではありますが、PLCの定義を直接説明するものではありません。また、「電圧及び電流のアナログ信号をデジタル信号に変換する」はPLCの一部の機能を説明している可能性がありますが、これだけではPLCの主要な機能や特性を十分には説明していません。「リレーシーケンス回路のハードウェアによって制御する」は旧式のリレー制御を指しており、現代のPLCの概念とは異なります。
したがって、「主としてラダー図を用いたシーケンスプログラムによって制御する」がPLCの説明として最も適切です。この選択肢はPLCの核心機能とプログラミング方法を明確に示しています。