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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問64 解説付き過去問

問題

IT投資案件において、投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。 投資額が500のとき、期待できるキャッシュインの四つのシナリオa~dのうち、効果が最も高いものはどれか。

正解

解説

PBP(Pay Back Period:回収期間法)は、投資額を将来のキャッシュフローで回収するまでに要する期間を指標として投資判断を行う手法です。
PBPが短いほど、投資資金を早く回収できるため、投資効率が高く、リスクも低いと評価されます。

本問では、投資額が500に対して、各案(a~d)のキャッシュインが年ごとに与えられており、それぞれについて何年で500を回収できるかを計算します。
  1. aのPBP
    1年目100+2年目150+3年目200=450
    4年目のキャッシュイン250のうち、残りの50を回収するには50250=0.2年
    → PBP:3.2年

  2. bのPBP
    1年目100+2年目200=300
    3年目のキャッシュイン300のうち、残りの200を回収するには200300=0.666…年
    → PBP:約2.6年

  3. cのPBP
    1年目200+2年目150+3年目100=450
    4年目のキャッシュイン150のうち、残りの50を回収するには50150=0.333…年
    → PBP:約3.3年

  4. dのPBP
    1年目300+2年目200=500
    → PBP:2年

最もPBPが短いのは「d」であり、最も早く投資を回収できるため、効果が最も高いと評価されます。