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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問24 解説付き過去問

問題

ビットマップフォントよりも、アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。

正解

解説

アウトラインフォントとは、各文字の形状を点や線、曲線(ベジエ曲線など)で定義したフォント形式であり、ベクターデータとして扱われる特徴を持つ。これにより、表示サイズや解像度に依存せず、文字の拡大・縮小を滑らかに行えるのが最大の利点である。

一方、ビットマップフォントは、各文字の形をピクセル単位であらかじめ定められたサイズで画像として保持しており、拡大縮小に弱く、表示サイズを変えると文字が粗くなったり、ドットが目立ってしまったりする。

  • アウトラインフォントが適している場面
    アウトラインフォントは、拡大縮小による劣化が発生しないため、デザインや印刷の分野、あるいは拡大表示機能を用いるユーザーインターフェースにおいて特に有効である。
    文字サイズを任意に変更する必要があるアプリケーション(例:グラフィックソフト、DTP、ブラウザのズーム機能など)では、滑らかに文字を表示できるアウトラインフォントが推奨される。

  • 他の選択肢との比較
    - 漢字表示に対応しているかどうかは、フォントの形式ではなく収録文字の種類に依存するため、アウトラインかビットマップかは直接の関係がない。
    - 文字の幅を一定にする(等幅フォント)はフォントのデザインの問題であり、アウトラインフォントでも等幅は存在する。
    - 高速表示という観点では、ビットマップフォントの方が描画が単純なため有利である(特に低スペック環境などでは顕著)。

このように、拡大や縮小をしても文字が滑らかに表示される必要があるケースでは、アウトラインフォントの利用が適している。