応用情報技術者試験令和6年秋午前問57 解説付き過去問

問題

入出力データの管理方針の例として、適切なものはどれか。

出力帳票の利用状況を定期的に点検し、利用されていないと判断したものは、情報システム部門の判断で出力を停止する。

出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い、情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。

チェックによって発見された入力データの誤りは、情報システム部門の判断で迅速に修正する。

入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は、機密性を確保するために、データをシステムに取り込んだ後に速やかに廃棄する。

入出力データの管理方針は、データの正確性、機密性、可用性を確保しながら、安全かつ適切に運用されることが求められる。

出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い、情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする
これは、機密性の高い情報が含まれる可能性がある出力データの取り扱いに関して適切な管理を行う方針であり、情報漏洩リスクを低減できるため適切である。
出力帳票の利用状況を定期的に点検し、利用されていないと判断したものは、情報システム部門の判断で出力を停止する
利用状況の点検は重要だが、情報システム部門の独自判断で停止すると業務に支障をきたす可能性があるため、不適切である。業務部門と連携した上で決定すべきである。
チェックによって発見された入力データの誤りは、情報システム部門の判断で迅速に修正する
入力データの修正は、情報システム部門ではなく、データの正当性を確保できる業務担当者が行うべきであるため、不適切である。
入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は、機密性を確保するために、データをシステムに取り込んだ後に速やかに廃棄する
取引情報は後から確認が必要となる可能性があるため、適切な期間保存する必要があり、即時廃棄するのは不適切である。