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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問49 解説付き過去問

問題

アジャイル開発の初期段階において、プロジェクトの目的、スコープなどに対する共通認識を得るために、あらかじめ設定されている設問と課題について関係者が集まって確認し合い、その成果を共有する手法はどれか。

正解

解説

アジャイル開発において、プロジェクトの目的やスコープについて関係者間で共通認識を得ることは非常に重要である。そのための手法の一つとして、インセプションデッキがある。

  • インセプションデッキ
    インセプションデッキは、アジャイル開発の初期段階でプロジェクトの目的や方向性を明確にするための手法である。あらかじめ用意された設問や課題について関係者が議論し、共通認識を形成することで、開発のスムーズな進行を支援する。代表的な10の質問(例:「なぜこのプロジェクトを実施するのか?」「我々は成功をどのように測るのか?」など)を通じて、チームが目的意識を共有できる。

  • アジャイルモデリング
    アジャイル開発におけるモデリング手法であり、設計プロセスを軽量化し、開発チームが柔軟に設計を行うことを目的とする。プロジェクトの初期段階における共通認識の形成を目的としたものではない。

  • プランニングポーカー
    アジャイル開発の見積もり手法であり、タスクの工数や作業量の見積もりを、チームの意見を基に合意形成するためのもの。プロジェクトの目的やスコープの共有を主目的とするものではない。

  • ユーザーストーリーマッピング
    ユーザーストーリーマッピングは、ユーザーの視点から機能の優先順位を整理し、開発のロードマップを作成する手法である。開発の全体像を把握するために有用だが、プロジェクトの目的やスコープの共通認識を形成するための手法ではない。