応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問32 解説付き過去問
問題
1Mバイトのデータの送信を5秒以内に行うための、最低速度の回線サービスはどれか。
ここで、伝送制御のための情報は考慮しないこととし、回線の伝送効率は60%とする。
正解
解説
データの送信速度を求めるために、必要な回線速度を計算する。
- データサイズの換算
送信するデータは1Mバイトである。
1バイトは8ビットであるため、1Mバイトは次のように換算できる。
1Mバイト = 1 × 1024 × 1024 バイト = 1,048,576 バイト
1,048,576 バイト × 8 ビット = 8,388,608 ビット
つまり、送信すべきデータ量は8,388,608ビットである。 - 必要な伝送速度の計算
送信を5秒以内に完了させる必要があるため、必要な伝送速度は次のように求める。
必要な伝送速度(理論値) = 8,388,608 ビット ÷ 5 秒 = 1,677,721.6 ビット/秒(≒1.68Mビット/秒) - 伝送効率を考慮した回線速度の求め方
回線の伝送効率は60%であるため、実効速度は次のように求める。
実効速度 = 回線速度 × 伝送効率
したがって、必要な回線速度をXとすると、次の式が成り立つ。
X × 0.6 = 1.68Mビット/秒
X = 1.68 ÷ 0.6 = 2.8Mビット/秒 - 適切な回線サービスの選択
計算の結果、最低でも2.8Mビット/秒の回線速度が必要である。
選択肢の中で、この条件を満たす最小の回線速度は4Mビット/秒である。