応用情報技術者試験ナビ ロゴ 応用情報技術者試験ナビ
次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問31 解説付き過去問

問題

DBMSのチェックポイントに関する記述として、適切なものはどれか。

正解

解説

データベース管理システム(DBMS)のチェックポイントとは、システムの障害回復処理を効率化するための機能である。チェックポイントの概念とその役割について詳しく説明する。
  • チェックポイントの概要

    チェックポイントとは、データベースバッファ内のデータをディスク(ストレージ)に書き出した時点を指す。この処理を行うことで、トランザクションのログ(ジャーナル)を活用した障害回復処理が最適化される。

  • チェックポイントの役割

    • 障害が発生した際、チェックポイントの時点までに確定していたトランザクションの内容は、すでにディスクへ書き込まれているため、回復作業の対象としなくてもよい。

    • これにより、データベースの復旧時間を短縮し、システムの可用性を向上させる。

  • チェックポイントとトランザクションログの関係

    • チェックポイントを記録することで、障害発生時の回復処理において、ログの適用範囲を削減できる。

    • チェックポイント以降のログのみを適用すればよいため、無駄な処理を省略できる。

  • 誤りとなる選択肢の解説

    • 制約のチェックを行う時点に関する説明はチェックポイントとは関係がない。

    • トランザクションの途中で設定するロールバックポイントの説明と混同している。

    • 分散トランザクションの調停に関する説明もチェックポイントとは無関係。

チェックポイントとは、データベースバッファの内容を二次記憶に書き出した時点を指し、障害回復処理の効率化に貢献する重要な仕組みである。