応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問10 解説付き過去問
問題
キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の 1/30 で、ヒット率が95%のとき、実効メモリアクセス時間は、主記憶のアクセス時間の約何倍になるか。
正解
解説
実効メモリアクセス時間(Effective Memory Access Time, EMAT)は、キャッシュメモリと主記憶のアクセス時間およびヒット率を考慮して計算されます。EMATの計算式は次の通りです:
実効メモリアクセス時間 = キャッシュメモリのヒット率 × キャッシュメモリのアクセス時間 + (1-キャッシュメモリのヒット率) × 主記憶のアクセス時間
問題の条件を基に計算を行います:
- キャッシュメモリのアクセス時間:
主記憶のアクセス時間の130 - キャッシュメモリのヒット率:
95% = 0.95 - 主記憶のアクセス時間:
基準値とするため「1」と仮定
式に値を代入します:
実効メモリアクセス時間 = 0.95 × 130 + (1-0.95) × 1
各項を計算すると:
- 0.95 × 130 = 0.03167
- (1-0.95) × 1 = 0.05
合計:
実効メモリアクセス時間 = 0.03167 + 0.05 = 0.08167
主記憶のアクセス時間を「1」として基準にしているため、実効メモリアクセス時間は主記憶のアクセス時間の約0.08倍となります。
したがって、正解は「0.08」です。