応用情報技術者試験 令和5年春 午前問71 解説付き過去問
問題
IoTを支える技術の一つであるエネルギーハーベスティングを説明したものはどれか。
正解
解説
この問題は、IoT(Internet of Things)を構成するデバイスへの電力供給方法に関する理解を問うものです。特に、外部電源に依存しない電力供給技術であるエネルギーハーベスティングに関する知識が求められます。
- エネルギーハーベスティングの概要
エネルギーハーベスティングとは、周囲の環境に存在する未利用の微小なエネルギーを収集し、電力に変換して利用する技術です。
電池交換が困難な場所や、長期間の無人運用が求められるIoTデバイスに対して、継続的に電力を供給できる手段として注目されています。 - 変換元となるエネルギーの例
主に以下のような環境エネルギーを利用します。
・振動や圧力(圧電素子)
・熱(熱電素子)
・光(太陽電池)
・電磁波(RFエネルギー)
これらの微小エネルギーを電力に変換し、IoTセンサや無線通信モジュールの駆動に利用することができます。 - IoTにおける役割
エネルギーハーベスティングを用いることで、配線不要のセンサネットワークや、メンテナンスフリーのデバイス構築が可能になります。
その結果、工場や農業、インフラ監視など、電源確保が難しい場所へのIoT導入を促進する技術として重要です。
したがって、エネルギーハーベスティングとは、周囲の環境から振動、熱、光、電磁波などの微小なエネルギーを収集し、IoTデバイスに電力を供給する技術です。